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座間味のコトー 離島の真相(7)島民8割が怪文書拒否宣言に署名

座間味のコトー 離島の真相(7)島民8割が怪文書拒否宣言に署名 2007/05/26

「怪文書を許さない住民の会」の署名運動が終わった。「はっきりとものが言えない」シマ社会の中での署名運動は、さぞかし大変だったのではないか。



 「怪文書を許さない住民の会」の署名運動(注1)が終わった。運動期間は4月28日から5月13日まで、観光の島として忙しくなるゴールデンウィークを挟み、14~5名の有志が呼びかけた結果、座間味地区280名、阿佐地区52名、阿真地区50名、阿嘉地区16名、村外在住11名、合計409名の署名が集まった。座間味村HPによると、座間味村の人口は1069名、その内座間味島は645名(平成17年10月現在)。実際の運動がほとんど座間味島内だったこと、島外在住者、子供など呼びかけていない数を差し引くと、座間味島の約8割の署名を集めたといえる。

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座間味地区集落内。民宿、ダイビングショップ、飲食店が並ぶ

 それにしても「はっきりとものが言えない」シマ社会の中での署名運動は、さぞかし大変だったのではないか。実際署名用紙を持ってまわった方に話を伺った。

 「私が実際にまわってとても悲しかったことは、これまで医師のことを慕っていたオバア、そして私自身も大好きなオバアのところに行ったら、『先生は信頼しているし怪文書には頭にくるけれど、ゴタゴタに巻き込まれたくないから』と署名に応じてもらえなかったこと」とAさんは悲しそうに語った。「署名することによって、“反村長”というレッテルを貼られることを恐れているのではないでしょうか」

 Aさんはまた、県外出身のある若い夫婦からは「中立の立場でいたいから」という理由で断られたという。

 Aさんによるとオジイ、オバアや、県外出身者がすべて同じ対応をしたわけではないという。むしろ署名に応じた県外出身者は多い。あくまでAさんが心を痛め、印象に残ったケースである。私はこれらのエピソードが「座間味の真相」の重要なポイントと見る。

 このオバアの場合、医師をとても信頼しているし、だから怪文書に対しても怒っている、つまり感情面では署名する側と同じといってよい。それにもかかわらず「ゴタゴタに巻き込まれたくないから」とオバアを拒ませるこの強制力は何か?

 「中立の立場でいたいから」というのは一見公正な態度に聞こえなくもないが果たしてそうだろうか? 沖縄移住ブームということで、座間味島にも県外からの移住者は多い。その多くは美しい海に魅せられて遠い離島まで来たのだろう。しかし生活を始めれば、旅と生活は違うことにやがては気づく。良い面だけではない、様々な現実的な面も見えてくる。それらに目をつぶり都合のいい面のみ見るというのは虫がよすぎはしないか?

 いずれにおいても共通しているのは「村長派」「反村長派」の2項対立を前提として判断がなされている点だ。その流れでの署名要請は「どっちにつくかはっきりしろ!」と迫っているように捉えられたのかもしれない。

 しかし、署名運動の趣旨は暴力を許さない、という意思表示と医師の名誉回復にある。そこにはシマに突きつけられた圧力に対して自主的に声を上げる住民自治の思想と、医師の受けた傷をわがことととらえる共生の思想がある。

 Aさんによれば、署名に参加した人には、単に「無医村になってしまっては困る」というものから、「暴力は絶対許さない!」というものまで、その動機は必ずしも一様ではないという。であれば、私の分析はやや理想論かもしれない。

 それにかかわらず、私が重要だとみなすことは、署名運動の趣旨=理想に対して署名=信託するという行為において、住民の多くが自ら宣言=法を造ったというプロセスである。今後この「法」を形骸化させるのか、実にしていくのか、それは住民次第だ。

 22日、県立南部医療センター院長、県の病院事業局病院課長ら2名と阿嘉診療所の医師が座間味診療所を訪ねた。その上で医師の辞表が正式に受け入れられ、5月31日をもって診療所を辞めることが決まった。この時期では医師派遣は困難とのことから、当面内航路などを利用して阿嘉島阿嘉診療所の医師が診療にあたるという。

 「怪文書を許さない住民の会」もこの場に面会し、同課長に署名を手渡した。さらにこの結果を島内の掲示板に貼り出す予定だという。数々の嫌な思いをしながらも勇気を持って署名を集めた同会の行動に力強い意志を感じ、心から賛意を表する。

(注1) 沖縄県病院事業局局長宛「宣言書」の内容

 宣言書                   

 私達、座間味住民はこのたびの座間味診療所勤務の医師が任期半ばで苦しくも辞意を表明することになった直接の原因である病院事業局長様宛に送られた事実無根・誹謗中傷の「5ヶ字憤怒の会」及び「座間味村有志」による怪文書に大変憤りを感じております。断じてこのような卑劣な犯罪に等しい行為を住民としてそのまま許すわけにはいきません。

 先生は私達島の主治医として誇れる方です。常に村民の健康を考え休日も極力島外に出ず、昼夜問わず献身的に離島住民の為の医療をされてきました。また、9年間の長期にわたり村民との信頼もあり、人望も厚く大変頼りになる方です。

 決して政治的意図や村民分裂をまねこうとしているのではありません。私達にとって先生を匿名の怪文書により失う事は、村民の大きな損失です。その事はかえって行政に対しての不信や不安、混乱を招く事になります。

 先生のこれまでの村民に対しての多大な貢献に感謝すると共に、署名を添え、このような卑劣極まりない行為に断じて屈しない宣言を致します。

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