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書評『逆境を生き抜く力』

書評『逆境を生き抜く力』

逆境を生き抜く力

我喜屋優著
WAVE出版
2011年5月刊行
定価 1,470円(本体 1,400円+税)
四六判 ソフト 192ページ

 逆境は、常にそしてどのような人にもある、と思う。たとえ、小さな子供でも。どうしていいのかわからなくなって、困ったときでもそうだ。小さな逆境。深刻な逆境。たとえば、病院で治療中の白血病の小児、水頭症の赤ちゃんの時から寝たきりの乳児そして、その親。アルツハイマーの高齢者。闘病中の人々。 そして、今の私。母を亡くした。長い闘病の過程とその結果。普通にあることである。しかし、それも逆境。

 たとえば、長い獄中生活を強いられたマンデラ氏。マンデラ氏は、獄中でも思考は冷静に体力と脚力を鍛え、観察力を磨いた。 世界のどこかで泣き叫んでいる人たちがいる。飢えや暴力や圧政や不条理なことが身に降りかかった人たち。おかれた境遇への向き合い方が、その人物の考え方や姿勢を物語るのであろう。その人物の考え方や姿勢は、どう創られていくのか。親の教育、学校や仲間たちからの学び。

著者の述べる日々の小さなことを全力で取り組むことが大きな成果になる、ということ。小さな事象への対応の仕方の積み重なりが、大きな事への対処に繋がる、ということになろうか。真実が、小事あるいは細部に現れるということでもある。だから、日々の何事もおろそかにしない姿勢が、大事に対応する力を創る。

 襟を正して、生き方を考えさせる。怠惰に暮らす自分の姿勢を瞬間正す。たとえば、青い空が、米軍の戦闘機や輸送機で切り裂かれ、紺碧の海にいるイルカやジュゴンの行き場を米国の空母や潜水艦が奪う沖縄。逆境の中で時代を過ごし、焼き尽くされ、土地を奪われ、今もなお、変わらない。ものは豊富になったがものと金に精神を奪われたように見える。沖縄でありながらOKINAWAでもある。日々の暮らしの中で小事に見え隠れする不当な扱いを見逃さないようにアンテナを張り、そのアンテナを磨かなくてはならない。

 そのようにもこの本を読める。おりしも夏の甲子園で高校生たちが熱闘を繰り広げている。単なる人生の指南本にせず、深読みするのもいい。それこそ著者のいう五感を研ぎ澄まし、第六感を養うことでもあろう。球児の開会宣言と「がんばろう!日本」の横断幕に心を揺さぶられるが、辺境におかれた沖縄もまた常に「がんばろう!!!沖縄」なのである。

(2011/8・20 ぺん・りゅう)

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