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座間味のコトー 離島の真相(5)島民の情報と問題意識の“格差”こそ敵

座間味のコトー 離島の真相(5)島民の情報と問題意識の“格差”こそ敵 2007/05/10

座間味のコトー 離島の真相(3)で私は「住民の中にいかに情報が伝わっていないか」と書いた。正確にいえば「正しい」情報が伝わっていないか、だ。



 離島の真相(3)で私は「住民の中にいかに情報が伝わっていないか」と書いた。正確にいえば「正しい」情報が伝わっていないか、だ。離島の真相(2)で列記した様々な不祥事をハード面の問題だとひとまずいうことができれば、情報格差、情報開示、さらにいえば(ディス)コミュニケーションがソフト面の問題として実は重要ではないか?そのような問題設定から今回の記事を書くことにする。

 「seinosuke.com 座間味村の地域情報や私見」というブログがある。村議選公開討論会後の昨年9月4日付の記事にはこう書かれている。「私のテーマは意識改革です / それは行政(役場)、議員、住民の三者に言えることです / 話し合いをする前に情報の格差・問題意識の差を埋めなければ / 正しい論議や判断はできないと思ってます」。管理人は宮里清之助さん、先の村議選で初当選した村議員だ。

 公開討論会では10個の議題を持ち時間配分で複数選択できる仕組みになっていた。「合併問題」「ゴミ問題」「教育問題」など設定された議題からほとんどの候補者が複数選択したのに対して、宮里さんが選んだのは「接点の必要性」(恐らく行政と住民との接点という意味だろう)という議題ひとつだった。「ずいぶん地味なテーマに絞って選んだものだなあ、これでアピールできるのかな?」というのがその時の私の正直な印象だった。

 しかしこれこそ(ディス)コミュニケーションの問題に他ならない!と今になって私は驚く。そしてその驚きはこのブログをスタート時点から現在まで丁寧に読むことによって確信へと変わった。

 昨年8月からスタートした「seinosuke.com」は、宮里さんの「つぶやき」のみならず様々な座間味村についての情報が掲載され、村内外からと思われる読者からの熱を帯びたコメントが書き込まれる。その多くは住民からの村政に対する不平不満の声だ。そして時に行政職員からの真摯な対応も。

 ここには地縁血縁に基づいた小さなシマ社会の中で表面化し難い「本音」が吐き出されている。中には匿名性を利用した無責任な書き込みもあれば、宮里さんの主観もある。それらへの批判・吟味は必要だろう。これが座間味村の全てだなどというつもりはない。しかし見逃してならないことは、このブログというメディアが座間味村のリアルな空間のディスコミュニケーション、住民の村政不信を逆照射する鏡になっているということ、そして少なくともブログが更新されるごとに宮里さんが求めた「接点」のきっかけの一つに成長している点だ。以下「seinosuke.com」を時系列に即して読みながら座間味村の揺れ具合を検証していく。

 2006年9月。先に引用の4日付記事の後半はゴミ溶融炉問題について書かれている。「多大なお金をかけた施設というだけで / この施設を使い続けるメリットと / 住民側に信頼の置ける客観的な説明が不十分で / 不安を払拭できてないのは事実である」。役場側の情報開示が不十分なことに対して住民側が不安を抱いていることが窺える。

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ごみが山積みされたゴミ溶融炉(4月4日撮影)。

 10月。役場の別口座問題について書かれている。「別口座の存在を新聞報道によれば村長は知っていたそうです / 彼がこの違法口座の認識した時に公表する義務はなかったのか / 監査委員から指摘を受け、旧議会でも存在が確認されたとき適切に処理し、公表していれば住民からの摘発を受けマスコミにリークされることはなかったのではないでしょうか」(10月12日付)と、ここでも村政の情報非開示に批判の目を向けている。そしてその思いから言動を始めた宮里さんに対し、それをよろしく思わない人たちから批判が向けられたことが分かる。「一部の心ない人たちが私の行動を公共の場で批判し / 自身の保身のために難癖をつけてますが彼らの論理展開に何の正当性も感じません」

 11月。夕張市の財政破綻のニュースは座間味村にとって決して人事ではないとの認識から「私たちの村は大丈夫か / 補助金補助金と無計画に物を造っては大変なことになる」と警鐘を鳴らし、いくつかの事業のコスト面を疑問視する。そして「最近、合併の話をあまり聞かなくなった / 合併賛成反対ではなくて合併ありきになってないだろうか / 計画倒産的合併に進んではないとは思いたい」と近い将来を見据え危惧する(11月14日付)。

 12月。渇水対策事業について議会で取り上げられた具体的内容が紹介されている(12月8日付)。その資料に対して役場担当者からの補足が書き込まれる。また実質公債比率の深刻な数字が報道で取り上げられたことに触れると(12月19日付)、「公債比率が35%を超えると補助事業が制限されるので、その前に淡水化装置を造ってしまおうと村が考えているのではないですか?? 」などの書き込みがある。さらに役場担当者からの返答として「……安定供給を責務とする水道事業者として制限による節水では限界があるという考えのもと、ひとつの案として海淡の検討が出てきました。~住民・議会の理解なしに実施は不可能と認識しています」と書き込まれる。

 2007年1月。「美ら島税」(入島税)についての議論(1月5日付)。宮里さんはこの法定外目的税導入に基本的に賛成だが、使途が漠然としていること、納税負担の公平性が欠けている点を指摘している。この件に対する書き込みとして、「無駄な施設に税金を使い、その尻拭いのためにさらなる税金か?」「膨らんだ借金の責任を誰がどう取るのか見えないことには、今後導入されそうな目的税と言えども、どこに消えるのやら心配です」「……こういった大切な事柄の情報が、なぜこういった一個人サイトでしか手に入らないのでしょうか?本来なら、役場のHPなりで、情報が公開されるべきではないでしょうか。もっともっと情報をください」「…説明の方法や会議の進め方については、まったく、なっていませんね。住民の意見を聞く事の意味を解っていないようにさえ感じます」など否定的な意見が多い。

 1月後半には別口座問題、そして体験滞在型施設および周辺事業に関連して担当課長所有の土地の村への売却問題を調査する行財政運営調査特別委員会(百条委員会)についての議論が活発化する。委員会の内容が気になる住民にはそれが伝わらず不満の書き込みが続出する(1月24日付)。

 2月。住民主催の意見交換会=「チャースガ・座間味」第1回ゆんたく会の告知がなされる(2月17日付)。参加者の1人から「……この会には誹謗中傷などはもう必要なくて島の未来を思う人々のみが、島に住んで感じることを発言し合った。自分は村民としてどう行動するのか、この会を重ねるうちに見えてくると思う。今回参加した役場の人には特に好感が持てた。今後、役場の人々の知恵を借りなければいけないことが出てくると思うのでぜひ、いっしょに考えていけたらいいと思う」「これからもどんどん意見を言える場を村民区民に提供して下さい」「住民がこのような会を主催することに対してある方から圧力(?)があった事をご報告しておきます」などの書き込みがあった。

 怪文書が流れる3月以降については次回の記事で触れる。

 ここまで書いたところで「seinosuke.com」の過去記事が大幅に削除されていることに気づいた。その理由について4月8日付記事にはこう書かれている。「この間、行ってきた問題提起やそれに対するコメントの臨場感はその時点でしか正しく理解されないものも多いと思っています / これまでの流れを知らない人が見てそこにある感情だけが目立っては良くないと思いました。 / また、コメントのあり方を変えたことも一因です」

関連サイト:
seinosuke.com
http://blog.livedoor.jp/son56/

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離島の真相(4)ゆれる座間味 もうひとつの顔~観光の目玉 シーミーとハマウリ

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