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沖縄の歴史歪曲を許さないぞ~軍関与削除の教科書検定に抗議

沖縄の歴史歪曲を許さないぞ~軍関与削除の教科書検定に抗議 2007/04/10

「日本軍が集団自決に追い込んだ」という記述は、「日本軍が」という主語がのきなみ改変されている。全国紙の取り上げ方も一過性であり他府県と沖縄の温度差を強烈に感じる。



来年度から使用される高校歴史教科書への検定で、文部科学省は沖縄戦での「集団自決」について日本軍の関与を削除する意見を出した。これに対して6日、那覇市内教育福祉会館で「沖縄の歴史歪曲を許さない!緊急抗議集会」が開かれ、約200人の参加者で会場は怒りの熱気に包まれた(主催:沖縄戦の歴史わい曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会 / 関連サイト)。

 「ここで私たちが毅然とした声をあげませんと、次にはいよいよ住民虐殺そのものを怪しいぞ、本当かどうか分からないからそれも削れ、という声が文部科学省から露骨に出てくる可能性さえあります」と警鐘を鳴らしたのは、同会共同代表の高嶋伸欣(のぶよし)琉球大学教授。豊富な資料を配布し、教科書検定結果の問題点を分かりやすく報告した。

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長年、教科書問題に取り組んできた高嶋伸欣・琉球大学教授。

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大阪地裁の「集団自決訴訟」傍聴を報告する山口剛史・琉球大学准教授。

―――全国紙の取り上げ方も一過性です。3月31日はこれだけ大きく取り上げていますけれども、この日の夕刊から翌日以降、全国紙はこの問題をほとんど取り上げておりません。他府県と沖縄の関心の度合い、温度差を強烈に感じます。

―――改変内容を一言で言えば、日本軍が集団自決に追い込んだ、「日本軍が」という主語がのきなみ改変されています。「日本軍が」という主語をとった換わりに「集団自決を強いられた」という表現は残している教科書もあります。そうしますとこれは教室で、「これは誰が強いたのだろうなあ?」と生徒が気にするはず。もし気がつかなければ教師の方が「誰が強いたのだろう?」というような授業展開をすれば、充分軍の関与ということを気づかせることができます。

―――具体的になぜ今年はダメといったか(削除したか)ということですが、一言で言えば、大阪で展開されています元日本軍の慶良間諸島に駐屯していた部隊の隊長だった人が、自分自身は住民に対して集団自決というような直接の命令を下した覚えはない。この事実を確認してほしいという裁判を起こしていて、まだ裁判進行中です。文部科学省はこの原告側の意見だけをとりあげて、これが出たんだから従来の取り上げ方では済まされなくなった、という見方をしています。すくなくとも判決がどうでるか、その判決が妥当かどうかも含めて意見を出すのが当たり前だと思います。

―――検定に出す本は2~3千万円かかります。検定に合格しないということは2~3千万円をどぶに捨てるに等しい。だいたいの教科書会社は潰れてしまいます。ですから執筆者が「これは納得いかない意見だな」と思っても、「会社を潰さないで下さい」と編集者に頼まれれば折れざるを得ない。それを見越して文部科学省は強権を行使する。

―――今回の検定意見を聞いて「なんて愚かなことを文部科学省はやったのだろう」と思いました。集団自決と呼ばれるあの悲惨な出来事は、裁判で焦点になっている慶良間諸島の3月末の時期だけではなくて、本島に戦場が移ってからも、本島の各地、周辺の島々、伊江島などでも発生しているのだから。あの裁判だけをもって軍の命令はなかったのだという解釈をするのは無理だということはすぐ分かったと思います。

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座間味村「集団自決」の地。1945年3月26日村長以下59名が入った壕において「集団自決」が行われた。

 また会場には渡嘉敷島で生き残った80歳代の女性が生々しい証言をした。当時22歳のこの女性は米軍が上陸した後、3月28日の夜、家族らと共に「壕に集合しなさい」といわれた。

―――自分たちから死ぬということは皆さん望まなかったと思いますよ。軍の命令だから。「女は強姦される」とか「男は大事なところを切り落とされる」とか、そういう教育ばかり受けさせられたものだから、わたしたしもアメリカに捕虜になるより死んだ方がいいといいうことで、みんな「自決」したと思いますよ。

―――手榴弾は男がいる各家庭に渡された。ウチなんか男がいますから。だけど使い方が分からなかったんですよね、18歳だから。使わなかったそうです、捨てたらしいです。この子のおかげでわたしたしは助かったんですけど。

―――毎日、教科書問題を新聞で読んでははらわたが煮えくり返るような思いをしています。沖縄戦を子孫に語り継がなければなりません。

 最後に会のアピール文が読み上げられた。文部科学省に対しては、今回の修正指示を撤回し、申請時の文章に戻すよう強く要求し、教科書会社・教科書執筆者に対しては、不当な記述の削除に応じることなく、歴史の真実を正しく記述するよう求めた。

◇ ◇ ◇

関連記事:われらの「内」なる戦争犯罪(13)~戦後体制の中の「久米島事件」(2)、など

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