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書評『戦争依存症国家アメリカと日本』

書評『戦争依存症国家アメリカと日本』

戦争依存症国家アメリカと日本

吉田健正(著) 高文研 (2010/12出版)
46判・190頁 1575円

鳩山前首相を退陣ならしめたいわゆる「普天間問題」について、沖縄地元紙、共同通信からのインタビューを受けた鳩山氏は、「普天間移設」が「最低でも県外」から前政権自民党案の辺野古へ回帰した理由として自ら挙げた海兵隊の抑止力について、「方便といわれれば方便」だったと告白した。

本書は、一国の首相が「方便」を発し、しかもそれさえ功を奏すこともなく退陣に追い込まれるという異常事態がなぜ出来するのか、その根拠を解き明かした内容となっているといいうる。そして「メディアが伝えない軍事超大国の実像!」という帯コピーがそれを一言でいい換えている。

【1章 米国で湧き起こる軍事費削減を求める声】では、空前の財政危機にみまわれる米国においてもはや軍事費も聖域ではなくなり、大幅な削減の対象となっていることが挙げられ、その対象には米国外の基地も例外ではなく、当然ながらそのなかには在沖米軍基地も含まれるという。それにもかかわらず主要メディアが報じる日米政府の見解は、あいもかわらず日米合意の堅持をひたすら主張しているらしい。この答えは、日本政府が思いやり予算を加算し、米軍基地が沖縄に居続けることを懇願しているからそうなるのだが。

【2章 軍事超大国の実態】では、様々なイラスト、データが効果的に掲載され、冷戦崩壊後のアメリカの軍事力が世界の43%を占めるその内実を説明している。【3章 米国政府の代弁者たちと大メディア】では、日本の主要メディアが「鳩山迷走劇」に対し「アメリカが怒っている」と書きたて日米同盟の危機を煽り立てたその実際が、その取材元は米国「知日派」といわれる「日米安保で飯を食べている」一部の人たちの言い分に過ぎないことが指摘される。

【4章 在沖海兵隊は本当に「抑止力」なのか】では、先端的軍事兵器全盛の現在において、もはや殴りこみ部隊でさえない海兵隊が抑止力になぞなろうはずもないという、沖縄では常識であるそのフィクションを明かす。【5章 在沖海兵隊グアム移転その戦略的背景と現状】では、既に進められている米軍のグアム統合計画についての情報をまとめている。

私は既にそうしているが、この一大茶番劇から脱するには、主要メディアをボイコットすることが手っ取り早い。その代替は、インターネットからの情報と、本書のようなまとめの1冊がその都度タイムリーに出され、それらに目を通せばそれで済む。そのことが今最も日本人にとって不可欠な運動である。

(西脇尚人)
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