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米本国なら普天間飛行場周辺は「安全不適格」地帯

米本国なら普天間飛行場周辺は「安全不適格」地帯 2006/11/09

米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市が11月1日「普天間飛行場の安全不適格宣言」を発表した(注1)。それに合わせて騒音被害についての動画配信をスタートさせている(注2)。

 この宣言は宜野湾市が今年度、独自の調査で入手した情報を基にしている。米本国の「航空施設整合利用ゾーン(AICUZ)プログラムインストラクション」によると軍事飛行場の運用では、CLEAR ZONE(土地の利用禁止区域)とAPZ(事故の危険性がある区域)の設定がある。

 この運用ルールを普天間飛行場に当て嵌めると、「CLEAR ZONE」と「APZ」が滑走路の端から4,500mの範囲となり、小学校や公共施設、大型集客施設などが利用禁止区域と事故危険性区域の中に存在することになる。宜野湾市作成のイラストを見ていただきたい(「安全不適格宣言」末尾にリンクのあるPDFファイル参照)。米国内の安全指針にまったく適合しないことが、よくお分かりいただけるに違いない。

 タッチ&ゴーなどの動画映像をHPで配信するアイデアは、評価できる。米軍機が頭上を飛んでいる時の現場の騒音、威圧感などリアルで受ける実感は、はっきりいってこんなものではない。しかし現場を直接知らない人には、強烈なインパクトになるのではないか。

 この「危険区域」を歩いてみた。宜野湾市真栄原の基地隣接地域で、フェンスの近くにある保育園を見つけた。中から子供たちの歓声が聞こえる。CLEAR ZONE(土地の利用禁止区域)内で営業するコンビニ店の店員(20代・男性)にこの件について話し、感想を聞くと「ここに住んでいるわけではないが、治外法権がどこまで許されるのか疑問に思う」と硬い表情で語った。

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フェンス間近の路上で遊ぶ子供たち。

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フェンスの向こう側は飛行場、こちら側はごく普通の住宅街だ。

 嘉数高台公園にある塔は、普天間飛行場が見渡せるポイントとして有名なところだが、この周辺は米本国の規定で言えば、APZ(事故の危険性がある区域)?に該当する。塔に登り「安全不適格な」街並みを眺める。飛行場を囲むように住宅が密集している。この光景に改めて危険を感じさせられた。

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普天間飛行場周辺。嘉数高台公園から。

 そこへ偶然、撮影クルーが登ってきた。TBSテレビの撮影班と佐古キャスターだ。さっそく声をかけ、こちらの取材目的を説明すると、沖縄に関心の高い佐古キャスターも宜野湾市の「安全不適格宣言」については知っていたが、利用禁止区域など具体的内容については知らなかった、と言った。大手メディアでは報道されていないという。私の説明によって、「土地の利用禁止区域」、「事故の危険性がある区域」などを番組で取り上げていただければよいのだが。

 伊波洋一宜野湾市長は「普天間飛行場の返還が実現されない原因は、県内移設の条件にある」としている。これは大切な指摘だ。日米政府は、「一刻も早い危険性の除去として普天間飛行場の返還=辺野古への移設」論を持ち出し、批判精神のない多くの大手マスコミが、その言葉をそのままタレ流している。その結果「危険な普天間飛行場が返還されるのだから、辺野古移設も良いのではないか」というような世論の雰囲気が作り出されている。そしてそれによって、多くの日本人に「無意識の沖縄差別」が形成されてしまう。騙されてはいけない。

注1:普天間飛行場の安全不適格宣言
注2:騒音被害映像

(西脇尚人)
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