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待望の沖縄・共同店ガイドブック完成

待望の沖縄・共同店ガイドブック完成 2006/11/04

私が取材の一部を担当した『共同店ものがたり―沖縄で100年続くコミュニティビジネス』が先月発売された(編集発行・伽楽可楽)。今回はこのガイドブックの出版意義について記したい。

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『共同店ものがたり』本島から離島まで68の共同店を徹底ガイド。

 共同店(共同売店ともいう)は集落の住民共同出資による生活物資を揃えた売店であるが、その売店以上の働きが注目に値する。比嘉康文記者の記事「沖縄、地域住民の絆を築いた共同店が百周年」(注1)が詳しいので是非参照してほしい。

 『共同店ものがたり」の内容は、画家・名嘉睦稔さんへのインタビューが巻頭を飾り、奥共同店長老座談会などユニークなページもあるが、なんといっても離島まで含めた68の共同店のガイドページだろう。

 出版に至る経緯としては、共同店第1号の奥共同店が今年の10月7日で100周年を迎え、県内外から注目を集めていることがまずは挙げられる。しかしその流れとは別に、以前から共同店に注目していた眞喜志敦さんが「共同売店ファンクラブ」というブログ(注2)を2004年12月に立ち上げ、地道に情報発信していたことが大きかった。

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奥共同店100周年記念式典で販売中の、左から宮城沖大教授、
カラカラ編集部池畑さん、「ファンクラブ」の眞喜志さん。


 以降、県内外のメディアの多くが眞喜志さんへの取材協力を仰いでいる。季刊雑誌「カラカラ」(注3)編集部もこのブログにヒット。眞喜志さんは同誌に共同店についてのレギュラーコラムを執筆してきた。その勢いから今回のガイドブック制作となったわけだ。
 「共同店は沖縄の宝です。でもその魅力に共同店を運営されている方々自身が気づいていなかったりする。自分たちの共同店がこんなに素晴らしいのだということを少しでも分かっていただけたら」と活動の意義を語る眞喜志さん。

 「これだけの歴史があるものなのに、全てを網羅した資料が存在していないことに気づき、是非ガイドブックを作ろう!ということになりました」と語るのはカラカラ編集部の池畑木綿子さん。

 「ただ単に過去を振り返るのではなく、現在と将来のための今回の企画です」と語るのは監修を務めた沖縄大学地域研究所の宮城能彦教授。

 時代の流れの中で共同店の経営はどこも厳しいのが現状だ。実際、取材に訪れてみると「先月で閉まったよ」と集落の方から声をかけられたり、「来月で閉店します」と、灯りを消した店内で主任さんから残念な答えが返ってくることもあった。減少傾向はなおも現在進行形だ。

 市場原理において大型スーパー、コンビニなどに売店が淘汰されていくのは現実としてある。それを外部が郷愁のみで語るのは当事者意識の欠けたロマン主義に過ぎない。なぜ100年前にこのユニークな形態の店が出来たのか、なぜ現在に至り減少しているのかを冷静に吟味し、資本制経済の中で共生する「現在と将来のため」の理論と実践に結びつけること。私が関心があるのはそのことだ。今後も取材を重ねその関心の行方を報告していきたい。

注1
沖縄、地域住民の絆を築いた共同店が百周年
注2
共同売店ファンクラブ
注3
季刊雑誌「カラカラ」

(西脇尚人)

     ◇

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