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浴衣行進でやんばるの森を守ろう!

浴衣行進でやんばるの森を守ろう! 2006/10/18

10月14日(土)那覇市国際通りにおいて「やんばるの森を守ろう!第1回浴衣de道ジュネー&キャンドル大会」が行われた(主催:なはブロッコリー)。



10月14日(土)那覇市国際通りにおいて「やんばるの森を守ろう!第1回浴衣de道ジュネー&キャンドル大会」が行われた(主催:なはブロッコリー)。「やんばる」は自然豊かな沖縄島北部一帯を指す。「道ジュネー」は祭事の1つで神様に顔見せにいくための行進を本来は指す。

 そのやんばるの森を何から守るのか?1996年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告で明記された米軍北部訓練場の一部返還に伴い、日米両政府が新たに合意したヘリパッド(ヘリコプター着陸帯)の移設が今年に入り具体化している。それに反対して守るのだ。
 行進前に行われた事前集会では行動の主旨を確かめるように何人かの発言があった。約20名の参加者は華やかな浴衣を身に纏う者、ロウソクを手にする者、各々発言者の声に耳を傾けた。

 辺野古新基地建設反対運動など、主に自然保護の観点から市民運動をしている伊波義安さんは「やんばるを含む琉球諸島の自然は知床、小笠原と共に世界自然遺産に推薦されたほど、生物にとって天国ともいえる場所。地元にとってだけでなく人類の宝だ」と訴えた。

 沖縄県自然保護課は、パンフレット「琉球諸島を世界自然遺産へ」(2005年3月)を作成し、やんばるを含む琉球諸島の世界自然遺産登録への取組みを行っている。稲嶺恵一知事は8月25日、移設に関する環境影響評価図書案で、「飛行ルートは(東村)高江区などの住宅上空を避けるなどの環境保全措置を講じることや移入動物の侵入防止フェンスの設置、着陸帯の形状や位置の修正検討などを求めた56項目の知事意見を那覇防衛施設局に送付した」(沖縄タイムス2006年8月26日付)と表面的には環境保全を要求しているが、移設計画そのものを否定してはいない。

 ジュゴンネットワーク沖縄の土田武信さんは「今日は2つのことをいいたい。1つはアセス手続きの最終手続きであるアセス評価書にについて。2つ目は、既存のヘリパッド数がはっきりしていないということ。情報公開制度には限界があるが、市民の「知る権利」は行使すべきだ。2つとも市民運動が鍵を握っている」と住民には分かり難い専門的な問題を分かり易く伝えた。

 1つ目のアセス手続きについては、ブログ「ジュゴンネットワーク沖縄」で以下のように書かれている。
 「このアセス評価書に対しては、沖縄県知事のみが、那覇防衛施設局に対し、意見を出すことができるという。まずは、アセス評価書を那覇防衛施設局に公開させる必要がある。
 アセス手続きは、説明責任、情報公開、市民参加が原則なのだから、知事意見のみという那覇防衛施設局の言い分は、おかしい。アセス準備書に対し、どういう意見が出され、これに対して、どう応えたのか(アセス評価書)、私たちは、監視する必要がある。

 環境政策課によると、アセス評価書は、昨日13日までには提出されていない。
 その知事意見作成前に、県は、環境影響評価審査会の審議にかけることになる。この審査会日程は、環境政策課WEBに掲載されるはずなので、確認することができる。審査会は傍聴できる」

 「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」代表の高里鈴代さんは「ヘリパッドに囲まれた東村高江区は簡易水道のまま。1999年には水道設備工事を条件としてヘリパッド受け入れを迫られたが見事に拒否した。一方、東村にある福地ダムの水の3分の1は那覇市民が利用している。米軍機によるダムへの被害の可能性もあり高江だけの問題とはいえない。沖縄全体で繋がりながら進めていきましょう」と、全体で痛みを共有するよう訴えた。

 この背景にある問題は2つ。1つは米軍基地該当地域への振興策、「アメとムチ」の構造だ。1999年那覇防衛施設局は東村に対し、振興策として(1)地元への水道管敷設(2)一般廃棄物最終処分場の建設(3)山と水の生活博物館の建設の3点を提示し、引き換えにヘリパッド移設を促した。当時の村長はいったん受け入れを表明したが、高江区住民は反対決議を出し、村長も受け入れを撤回した。

 2つ目は沖縄島の「南北問題」だ。山と緑が豊かな北部に多くのダムは建設される。その水を人口が集中する中南部が利用している。それはちょうど新潟県の巨大原発柏崎刈羽原発で発電された電力を消費する東京都民という構図に似ている。ちなみに高江区には新川ダムがあるが、高江住民は新川ダムの水を利用できない。

 いよいよ道ジュネーの出発。私は浴衣がなかったので私服で参加した。バス、タクシーなどで混雑する車道の端を浴衣姿の男女が行進する姿に、歩道を歩く観光客もしばし目を止める。用意しておいた高江区有志が作成したフライヤーを道行く人に手渡す参加者。賑わいを見せる国際通りに普段とはちょっと違う奇妙な一団が意外とマッチ?している。

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国際通りを練り歩く浴衣de道ジュネー。

 そこへ赤いスーツに身を包んだ県知事立候補者の糸数慶子さんが加わった。さっそうと登場した糸数さんは慣れた手つきで道行く人に手を振り、基地の無い平和な沖縄の実現を訴えた。

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さっそうと現れた県知事立候補者の糸数慶子さん。

 そうこうするうち終点の牧志公園前に到着、約1キロの道ジュネーを無事終了。最後の挨拶で主催者の1人岡本由紀子さんは「やんばるの水で生かされている私たちがやんばるの森を守っていきましょう」と締め括った。

 高江のヘリパッド移設問題は、例えば普天間飛行場移設をめぐる辺野古新基地建設問題のように大きく報道されているとはいえない。辺野古の陰でことが推し進められようとしているともいえる。その被害に合うのは第一に小さな集落で生活する人口約140名の高江区住民に他ならない。「まるで戦争映画のようにいきなり爆音と共にヘリコプターが間近に現れ恐ろしかった」。「夜も10時頃まで爆音をたてて演習をしている」。「子供がびっくりして泣き喚く」などなど。高江の住民から聞いた言葉だ。

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東村高江区ヘリパッド建設予定地の一つ。

 北部の大部分がそうであるように高江も地縁・血縁が濃く残る伝統的な集落だ。「いいたいことがはっきりいえない」共同体の中で、これまでフライヤーを作ったり、平和音楽祭を開催したりなどして、外部へ必死に訴えかけてきた高江の住民有志たち。それを孤立させないために連帯に応えた那覇周辺の有志による今回の道ジュネー。浴衣を着ての行進というアイデアも運動スタイルとして新しい風を吹かせたようだ。「なぜ浴衣なの?」の質問に主催者の1人は「自分たちが着たかったから(笑)」と答えてくれた。これからも高江の動向を注視していこう。

関連サイト:
ヘリパッド移設問題(資料)
やんばる東村 高江の現状

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