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今年も沖縄県産本フェアの季節が来た!

今年も沖縄県産本フェアの季節が来た! 2006/10/06

沖縄の書店に行くと地方出版のコーナーがやたらと充実していることに気付く。私は現在沖縄で生活しているが、かつて一旅行者として沖縄を訪れた際には、必ず書店に立ち寄り、東京では入手し難い沖縄関連の本を買い漁っていたものだ。

 9月29日(金)から10月18日(水)まで、那覇市のリウボウブックセンターリブロに於いて、「第8回沖縄県産本フェア」が開催されている(主催:沖縄県産本ネットワーク)。

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出品された「県産本」の数々

 会場には参加出版社30社、奄美から八重山まで1300種類以上の本が集められ、その豪華なコーナーに立ち止まり、興味深げに見入る熱心な読者たちで賑わっている。歴史、文化、基地問題、写真集、漫画などなど硬いものから軟らかいものまでその内容はバラエティに富んでいる。

 県内の出版社の数はおおよそ50から60といわれている。全国的に見ても地方出版の数がこれだけ多いのはなぜだろうか?本土(日本)とは違う歴史と文化を持つからだとひとまずいえようか。復帰以降「本土化」が進む中で、自分たちのアイデンティティを絶えず確認する意志が本を出す側にも読む側にもあるのかもしれない。ボーダーインク社の編集部喜納さんによると、「他府県とは違う固有の文化を自分たち自身が知りたいのでしょう」とのこと。

 ボーダーインク社といえば、県内の出版社の中でもそのユニークな企画が圧倒的に支持され、これまでに数々のヒット作を生み出している。その中でも『よくわかる御願ハンドブック』は今年の県内ベストセラーだ。旧暦文化の残る沖縄での一連の祭事を分かり易くマニュアル化した内容となっている。7月初旬に出版以来現在まで6刷、2万部を突破している。「御願(うがん)はどこの家でもやっているから、潜在的な読者が多いのでしょう。親から教わりきれなかったりして、これを機会に覚えたいという娘や嫁の世代、また年配の方も改めてしっかり覚えようと買っていく人が多い」と、予想外の反響に嬉しい悲鳴を上げている喜納さん。

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ボーダーインク社『よくわかる御願ハンドブック』。那覇市公設市場近辺の
ある書店には、新聞社掲載の広告を切り抜き手にしたオバアたちが殺到した
という伝説がある。


 それ以外にも魅力的な本がたくさん目についた。奄美関連の本を出している南方新社も参加している。JANJANプレゼントコーナーにも出ていた新刊『奄美の債務奴隷ヤンチュ』も出品されていた。またコラム「沖縄通信」でお馴染み比嘉康文さんの著書も目にした。

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『奄美の債務奴隷ヤンチュ』など地味だが良書の多い南方新社の出品がうれしい。

 期間中に企画されている関連イベントも楽しそうだ。アナウンサーによる県産本朗読会、幻の漫画雑誌「コミックおきなわ」展示即売会、自費出版相談など手作り感がある。

 「沖縄ブームが続きますが、ブームとは違う沖縄もあります。地道にがんばっている版元のふだん目にし難い書籍、それからヒット商品、それらがいっしょに並んでいるところがおもしろいのではという自負はあります。そのあたりを楽しんでいただき『今年も県産本の季節が来たなあ』と言っていただけるまでなったらいいですね」と県産本フェアへの意気込みを語る喜納さん。

 東京発の情報を受動的に浴びるのではなく、自分たちの身の丈にあったやり方で足下の鉱脈を掘り起こす、そんな愉しみが感じられる。沖縄の文化は豊かで奥が深いのだ。


関連サイト:
ボーダーインク
南方新社

(西脇尚人)

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