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地域の伝統行事 沖縄市エイサーを楽しむ

地域の伝統行事 沖縄市エイサーを楽しむ 2008/09/03

8月半ば、道ジュネーをみた。これはエイサーを踊りながら各字を練り歩き、祖先の霊を慰める地域の伝統行事のことだ。現在では練り歩きながら各戸から寄付金を集め、それが青年会活動の資金源になっている。



沖縄の旧盆は、ウンケー、ナカヌヒー、ウークイと3日間ある。ナカヌヒーにあたる14日の夜、私は沖縄市胡屋(ゴヤ)の住宅街にいた。3日間繰り広げられるエイサーの道ジュネーを是非とも見てみたかったのだ。

 道ジュネーとは、エイサーを踊りながら各字を練り歩き、祖先の霊を慰める地域の伝統行事のこと。現在では練り歩きながら各戸から寄付金を集め、それが青年会活動の資金源になっている。

 近年の沖縄ブームによって馴染みのあるエイサーであるが、本土の人が目にするのは、観光客向けにショーアップされたものがほとんどだ。私はこれまでその見世物的な盛り上がり方にどうしても興味がもてなかった。

 しかし、この夜目撃した胡屋青年会の道ジュネーには興奮した。街頭の灯りもほのかな静かな住宅街に、太鼓と三線の音が聞こえてくる。音のする方へ急ぎ足で歩を進めると、ひっそりとした暗がりのそこかしこから、地元の方々が現れ、同じ方角へ向かう。みな期待を隠し切れない高揚した表情をしている。

 やがて旗頭を先頭に、大太鼓、締太鼓、男手踊りの勇壮な踊りが目の前を通り過ぎる。その後には、浴衣に似た衣装の女手踊りが柔らかな踊りを披露する。その両側では、三線を弾く地方(じかた)、ひょうきんなメイクが人目を惹くチョンダラーが行進を見守る。気がつくと私はその後をついていっていた。シマンチュ(地元の方々)も適度に距離を保ちながら、隊列に同行する。

 道ジュネーから離れ、一人帰路につきながら思いをめぐらした。道ジュネーの魅力とは、その背景のほどよい暗闇であり、静けさであり、そしてそこに忽然と現れるエイサーである。エイサーはその背景と切り離せるものではない。そしてその踊りがどれほど賑やかであり、エネルギッシュであったとしても、同時に神妙な、敬虔な「気」というようなものが、踊り手にも、それを見守る者たちにも感じられる。

 私に胡屋青年会のエイサーを見たいと思わせたのは、7月にある1人の青年と出会ったのがきっかけだった。胡屋青年会副会長の宮城光平さん(23歳)は、その時から毎晩のように仲間たちとエイサーの稽古に励んでいた。地域の伝統行事にひたむきに励む彼のその姿に、私は沖縄の青空のような清々しさを感じた。

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 「なぜそこまでやるのか?」私のような都会生活者の多くは、他にやるべきことが山ほどあり、忙しくしていることにほっとし、損得勘定(経済)を常に優先させるのが常である。だから聞いてみたくなったのだ。「家族や親戚が大事ですし、地元が好きだから」と宮城さんはてらいなく答えた。

 宮城さんはエイサーのイベント化について、それが観光客や地元客を呼び込み、地域の活性化に繋がるという面を評価した上で、同時に、その本来の意味が薄れていくことを危惧していた。地域の伝統行事、祖先への畏敬の念が忘れられるのではないかと。そのことを、表面的なかっこよさに魅力を感じて青年会に入ってくる後輩たちにも伝えなければならない。

 「夏になると血が騒ぐんです」と微笑んだ宮城さんの夏は終わった。

◇ ◇ ◇

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