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「基地のない沖縄を想像できますか?」~沖縄で シンポジウム「軍隊、そして私たち」開催

「基地のない沖縄を想像できますか?」~沖縄で シンポジウム「軍隊、そして私たち」開催 2008/07/11

2月に起きた米兵による中学生暴行事件を受け、沖縄で「軍隊、そして私たち」というシンポジウムが開催された。主催は「軍隊、そして私たち」実行委員会。参加者はパネリストと共に「あなたは基地とどうつきあいますか?」という問いかけを真摯に受止めた。



 6日(日)西原町の沖縄キリスト教学院大学で、「軍隊、そして私たち」というシンポジウムが開催された(「軍隊、そして私たち」実行委員会主催)。2月に起きた米兵による中学生暴行事件を受け、3人のパネリストと共に、改めて在沖米軍基地の問題点を確認し、サブタイトルにある「あなたはどうつきあいますか?」という問いかけを掘り下げる内容になった。

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チャペルで行われたシンポジウムの様子

●アレン・ネルソンさんの話
 アレン・ネルソンさんは、1966年海兵隊員としてベトナム戦争に従軍、沖縄のキャンプ・ハンセンに駐留した経験を持つ。除隊後、戦争、軍隊の悲惨さを訴える活動をしている。

 キャンプ・ハンセンに赴任した時、ネルソンさんは沖縄の人々の顔を覚えていなかった。「三線の音も聞かず、ゴーヤーも食べず。チーズバーガーを食べ、コカコーラばかり飲んでいた」。なぜなら沖縄の街並みはアメリカそのものだったから。

 「在沖米軍基地がみなさんを守ってくれると思っているかもしれないが、それは間違い。彼らは米軍基地を守るためにいる」と厳しく戒めるネルソンさん。

 911同時多発テロ後、沖縄への修学旅行が次々とキャンセルされたことにショックを受けたという。米軍基地内のセキュリティは最大限に強化される一方、沖縄の人々を守るためには、何の安全管理もなされなかった。「あの時修学旅行生が沖縄へ来ていたら、米軍がみなさんを守るためにあるのではないということを学べたはずです」。

 ネルソンさんは、会場を埋めた多くの学生を意識してか、シンプルな口調で、そして常に相手に語りかける態度で問いかけた。「基地のない沖縄を想像できますか?」と。

●ダグラス・ラミスさんの話
 ダグラス・ラミスさんは、1960年に海兵隊員として沖縄に駐留した。1980年に津田塾大学教員を経た後、沖縄に拠点を移し、執筆、講演活動を行っている。

 「海兵隊にとっての沖縄イメージは2つある」とラミスさんはいう。1つは人種差別のイメージ。沖縄に限らずアジア人全般を区別なく gook と呼ぶ。2つめは、沖縄はたくさんの血を流して勝ち取った自分たちのもの、戦利品というイメージ。その戦利品には若い女性が含まれる。そしてそれは現在の海兵隊にも残っている文化だ。

●高里鈴代さんの話
 高里鈴代さんは、那覇市婦人相談員、那覇市議を4期勤め、1995年に「強姦救援センター・沖縄」「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」を発足させた。2月の中学生暴行事件でも、被害者の精神的ケアを第一に訴える声明を発表したのは記憶に新しい。
 高里さんが婦人相談員を勤めた1980年代、ベトナム戦争時に基地の町で働いていた女性たちが共通して訴えたことは、「絞め殺されそうになった」という言葉だった。これは1人の兵士の問題ではなく、米兵に共通する問題ではないかと、当時の高里さんは推測した。つまり、ベトナム戦でのフラストレーションなどが、そのような行為に結果したということで、ベトナムと沖縄は繋がっているのだと。

 在日米軍基地の75%が、日本の面積の0.6%の沖縄にある。そしてそれは沖縄本島の20%を占めている。よくいわれる表現だが、高里さんは、それは正確ではないと指摘する。なぜなら、それはあくまでフェンスの中の面積をいっているのみで、飛行訓練はフェンスの外でも行われているし、爆音を撒き散らすこともあるのだから。

◇ ◇ ◇

 後半は、沖縄国際大学教授の佐藤学さんが司会として加わってのディスカッションが行われた。佐藤さんはいくつかの問題設定をした。米兵が基地から町に出て行き、彼らと付き合う日本人の若者がいる。彼らにこの場で話し合われた内容をどのように伝えるべきなのか?

 この問題に対して、アレン・ネルソンさんは以下のように答えた。多くの米兵は、貧困から抜け出すため軍隊に入った。多くの沖縄の若い女性は、仕事も機会も少ないこの島を出たいと思っているのかもしれない。アメリカをディズニーランドのように想像しているのかもしれない。

 「しかし、もしも米兵がみなさんを本国へ連れて帰ると思っているとしたら、それは間違いです。アメリカは世界中で最も人種差別の激しい国です。みなさんがアメリカへ行ったら、黒人のように扱われます。そして軍隊というのは暴力無しには存在しないということを教育で示すべきです」

 他にも佐藤さんは、「2月の事件の後、日米地位協定がクローズアップされたが、日本の司法が犯人を釈放したのだから、実は日米地位協定はあまり関係がない。地位協定の改定を訴えることで、この問題が日本の法律の問題であり、女性への性暴力の問題であることが遠のくことになっていないか?米兵の存在が中核的に位置付けられている(沖縄市の)街づくりとはいかがなものか?少女が声をかけられたコザ・ミュージックタウンは、基地周辺の活性化のための振興策である島田懇談会事業である」などの重要な問題提起をした。

◇ ◇ ◇

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