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年の瀬に沖縄を襲う「暴力の連鎖」辺野古・高江・教科書検定

年の瀬に沖縄を襲う「暴力の連鎖」辺野古・高江・教科書検定 2007/12/28

沖縄ではこの年末に、教科書検定問題、辺野古のアセスメント、東村高江区へのヘリパッド移設という三つの問題が深刻化した。



「復帰35周年」を迎えた2007年の沖縄は、「世界を一国で支配するアメリカの軍国主義に追随する日本」という国家の正体がむき出しにされた1年であった。そしてその一方的な政治的執行が年の瀬に重なった。

 米軍普天間飛行場(名護市辺野古沖に予定されている新基地建設)に関する環境影響評価(アセスメント)を審議し、方法書の再度実施を求めた沖縄県環境影響評価審査会の答申を受けた仲井真沖縄県知事は、21日(金)事業主体の沖縄防衛局に対し、県条例の対象となる飛行場建設部分について36項目233件の「知事意見」を提出した。

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大浦湾。左手奥に米軍キャンプシュワブ。さらにその向こう側を埋め立てようとする、
普天間基地の移設計画が進められようとしている。


個別具体的な項目については答申を反映させ、調査方法や予測評価をアセス調査前に再審査・公表を求める異例の内容となっているが、肝心の手続きのやり直しは要求せず、答申よりトーンダウンさせた。これにより判断は事業者に委ねられ、埋立部分の審議が年明けに残るものの、来年2月の調査着工を急ぐ沖縄防衛局にしてみれば、「正々堂々と」作業を進められると捉えたのではないか。

 この間にも辺野古では環境現況調査(事前調査)が強行されている。環境現況調査について知事意見では「ジュゴンやサンゴ類等の生物的環境への影響が懸念されていることから、これらの調査の実施による環境への影響を十分に検討した上で調査の中止も含め検討する必要があるとの審査会からの指摘があり、事業者においては十分配慮する必要がある」と書かれている。

 一方、8月以来作業が中断していた米軍北部訓練場の一部返還に伴う沖縄県東村高江区へのヘリパッド移設(新設)事業が、25日(火)突然再開された。移設予定地のN-4ゲート前、N-1ゲート前のそれぞれに、業者を伴った沖縄防衛施設局職員が正午過ぎに到着。それぞれ10トントラック2台で砂利を搬入しようとした。

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高江N-4ゲート。駆けつけた時に既に沖縄防衛局は去った後だった(25日午後4時頃)。

現場では、建設後予想される人権を蹂躙した危険性、環境アセスの違法性、豊かな自然環境を守るためなどで座り込みの抵抗運動を続ける市民らの必死の阻止行動があった。N-4ゲート前では人数が少なかったため搬入を止められなかったが、N-1ゲート前はなんとか阻止した。

 作業の無かった4ヶ月間も24時間体制で座り込みを続けてきた市民からは、この時期の突然の作業再開に戸惑う声、「クリスマスの日に作業するなんて!」など怒りの声が上がった。

 また沖縄タイムス12月27日付などによると、高校歴史教科書の検定で沖縄戦のいわゆる「集団自決」(強制集団死)への軍の強制が削除された問題で、26日(水)訂正申請を審議していた教科用図書検定調査審議会の杉山武彦会長は、渡海文科相に報告書を手渡し、渡海文科相は記述を承認した。この中で軍の「関与」についての記述は復活したものの、「強制」については書かれず、依然として検定意見が残る最悪の結果となった。

これを受け「6・9沖縄戦の歴史歪曲を許さない!県民大会」実行委員会は27日(木)、那覇市県民広場で緊急県民集会を開いた。広場には多くの市民が集まり、改めて9・29県民大会の決議である検定意見の撤回を求めることで一致した。

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那覇市県民広場。あくまで検定撤回を求める県民たち(27日)。

 山口剛史さん(「沖縄から平和教育をすすめる会」事務局長、琉球大准教授)は、「文科相は検定意見を変える気が全く無く、教科書会社に訂正申請をさせた。それだけでなく、『日本軍』という主語と『強制』という述語は結びついてはいけないという指示を出し、その上で再申請したものを認めさせた。これは二重に検定をして、事実を歪めさせたといわざるを得ない」と批判した。

 以上3つのニュースはそれぞれ別々の出来事であるが、憲法改正=露骨な軍国主義に向かう我が国の深刻な情報であるという点で同じ根を持つ。歴史的にこれほど重大なニュースを、どうして大手メディアは大きく扱わないのだろう? そしてそのことがこの国にどんなことをもたらすのか? ジャーナリストのむのたけじさんの警鐘「銃砲弾が飛び交う前の段階で既に戦争は始まっている」(注)は、2008年の沖縄でより具体化するのだろうか? 無論そのようなことがあってはならないと私は思う。

注:ジャーナリズムは戦争を止められるか―2007反戦ティーチイン

◇ ◇ ◇

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