twitter @oam0

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

繋がる技術を磨く 平和省沖縄シンポ

繋がる技術を磨く 平和省沖縄シンポ 2007/10/05

争いごとを暴力でなく対話で解決する政府機関「平和省」創設を目指す「平和省プロジェクト」の地球会議が琉球大学で開かれ、各国での取り組みなどが報告、シンポジウムも行われた。



あらゆる争いごとを暴力に頼らず創造的対話によって解決する方法を提案し推進する政府機関「平和省」を創設することと、平和省の基本理念となる「平和の文化」を育て広めることを目指す「平和省プロジェクト」の第3回平和省地球会議が琉球大学で開かれ、2日、フィナーレとして「平和省地球会議 沖縄シンポジウム」が催された(主催:平和省プロジェクトJUMP、平和省地球会議・沖縄シンポジウム実行委員会)。

photo183.jpg
シンポジウムは参加者全員でジャンプするところから始まった

 シンポジウムのパネリストは、きくちゆみさん(平和省プロジェクトJUMP代表)、荒木汰久治さん(海人丸船長 ホクレア号日本人クルー)、平良夏芽さん(牧師 沖縄平和市民連絡会共同代表)、ドット・メイヴァーさん(ピースアライアンス事務局長)の4人。

 まず平和省地球会議の活動報告がきくちさんから紹介された。日本では2006年4月にこのプロジェクトが立ち上がった。9月21日から5日間、千葉県木更津でカンヅメになって会議をした。平和を創るときに、相手に対してレッテルを貼らない、平和的に関係を築くためのコミュニケーションの仕方、「非暴力コミュニケーション」を実践しながら会議をしていった。

photo184.jpg
長いツアーの終わりに沖縄に来て、緊張が緩んだと語るきくちゆみさん

 数々の国際会議に出席したきくちさんは、必ず言い争いになり最後は多数決で決まるプロセスに疑問を感じたという。「多数決というのは少数意見が排除されるということです」。ところが今回の会議は多数決が1度も無かった。徹底的に長い時間をかけて話し合い、自分の本当の思いをきちんと言っていくと、A、Bと意見が分かれていた両者に、Cというまったく違った意見が出てくる。これを「トランセンド」という。このような会議の進め方の中にイスラエルとパレスチナの代表がいた! 人間はこのような技術を学べば、平和的に問題を解決できるはず。

 その中で3つの新しいことが生まれた。1つは、ネパールとソロモン諸島に既に平和省が出来ているが、コスタリカでも恐らく本年中にできそうなこと。2つ目は若者たちの連合、ユース・アライアンスができたこと。3つ目は、アフリカ・ピース・アライアンスができたこと。

 平和省が日本にできるにはどうしたら良いか? 「日本の国会議員の過半数が平和省を創ることに賛成すること」ときくちさんはいう。では平和省が具体的に何を目指しているかというと、「平和構築に予算をつけろ」ということだ。平和構築はすべてボランティアだが、きっちりと予算をつけて人材を育てることが必要だときくちさんはいう。

 会はあらかじめ用意された3つの質問に各パネリストが答える形で進行した。3つの質問は以下の通り。
 Q1.あなたにとって平和とはなんでしょうか?
 Q2.平和を実現するために我々一人ひとりがするべきことはなんでしょうか?
 Q3.そのために我々は、今後どのような協力関係を作り上げていくべきでしょうか? 以下それぞれの答えで印象に残った部分を紹介する。

 ・きくちゆみさん
 自分がお母さんだということがとても大事なこと。北朝鮮のお母さんであれ、アフガニスタンやイラクのお母さんであれ、自分の子供が殺されることを望んでいる人はいない。平和を実現するためには、すべては「自分」から始まると思っています。今回の地球会議の場合も、私自身の身体と心が平和でいることが出発点です。そこから、今日周りにいる人、家族、コミュニティ、千葉、日本、アジア、地球へと広がっていくものだと。地球に起こっていることのすべては私の反映だと思っています。私の心の状態がグジャグジャだったり、暴力的なことがある限り、外にも平和はできないと思っています。

 ・平良夏芽さん
 「平和」というのは、関係概念だと思っています。それがどこにあるとか、どんなものというものではなく、人と人が繋がり、それを喜べる関係、それが「平和」です。「平和」を実現するためにすべきことは、まず、今何が起きているかを正確に把握すること。どんなに思いがあったとしても、何が起きているかを知らなかったら何も出来ない。間違った情報を掴まされていても何も出来ない。これにはトレーニングが必要。ネットワークを作ることとか、あそこの情報だったらあの人に聞けば正確な情報を得られるなど、自分で情報を入手するルートを作っていくこと。

 そしてその現実のどこに自分が立っているのかを自覚すること。いろんなニュースを見て、「大変だねー、かわいそうだねー」という人はたくさんいるが、自分との関わり無しに現実を見ていても何にも役に立たない。地球の裏側でたくさんの人が死んでいることと自分がどう関わっているのかを自覚しなければならない。その上で、自分の側に正義があるということを思わない、常に自分は間違える可能性がある存在だということを思っておくことが大切だと思います。相手の側にも正解があるということを常に考えて対話していく。そして想像力を磨き、夢を抱くこと。「私の夢は、嘉手納基地をサンダーバード基地に変えることです」(会場爆笑)

 (Q3.への答えとして)一つになったら弱くなる。皆が辺野古に駆けつけなければという強迫観念を持っている人が多い。一つになるということは、簡単に折れるということ。違いがあるから素敵だという協力関係が求められる。戦争しようという人たちは、右から左まで色んな人たちがいる。ところが、平和・人権・環境といった人たちは、ちょっとの違いで分裂していく。なぜなら彼らは多様性を認めないからです。

 ・荒木汰久治さん
 自分にとって平和とは、海人丸が目的地に到着するためのすべてのプロセスです。嵐があったり、まったく風がなかったり、そういうところを一つ一つ乗り越えて島にたどり着くためには、クルー全員がどこの島に向かっているかというビジョンを常に持っていなければなりません。

 そして過去に戻ること。2千年前の人たちが使った航法を自分たちが採用することによってしか、現代社会を見つめ直せない。過去と現在が分かったら、ようやく未来が見えてくる。それを自分たちの緯度と経度を北極星の高さで調べるスター・ナビゲーションという航海術を使ってやっています。自分たちの居場所が分からなくなったら、過去に戻ります。GPSはぼくらに緯度と経度を教えてくれるが、その情報が必要かどうかまでは教えてくれない。

 そのために我々は、どのような協力関係を作り上げていくべきか? ビジョンに向かってできるだけ多くの人と繋がっていくことです。水平線を見ていると、その向こうに何があるのだろう?とワクワクしてきます。それが繋がる第一歩です。そのためには「遠くを見ること」。遠くを見ることで初めて遠くを認識できるし、大きな夢に向かって恐怖も乗り越えられる。

 ・ドット・メイヴァーさん
 平和は戦争の反義語ではありません。また、暴力がない状態でもありません。平和とは真実であること、正義であること、そしてそれらが持続すること。争いを中心とした文化から平和を中心とした文化へどのように変換することができるか? そのことを賢く、非暴力的な手段を用いて実現しなければなりません。

 我々一人一人ができることは、自分たちを含めた周囲に平和を創り上げること。その次に、政治団体、社会的、経済的機構が創り上げていくことだと思います。アメリカにおいては平和省への動きが活動的になっています。草の根運動として始まっていますが、アメリカ議会に対して、平和省設立への議案が提出されることにもなっています。現在68人の議員が賛成しています。

 平和を創るためには直接的な対話も必要です。「沖縄の20%の土地に米軍基地があるという状態は、平和の文化を推進することに繋がるのか、人類にとっての安全保障を推進することになるのだろうか?」という質問をすることが可能です。先日沖縄で行われた教科書検定撤回への県民大会はすばらしいものでした。ここでも同じような質問が問いかけられるのではないでしょうか。「歴史を変えることは、平和的文化を創るための条件といえるでしょうか?」と。日本には既に憲法九条において、平和に対する状況が作られています。そのような状況が我々の安全保障を実現するものではないでしょうか。

 フロアからは、地球会議参加者で、イスラエル/パレスチナ代表のガーション・バスキンさんの提案が印象的だった。「今日、辺野古を訪れ海上に出ました。こんな美しい海に基地を作って壊してしまうという考えに対して非常にショックを受けました。私たちグローバル・アライアンスとピース・アライアンスが協力して基地建設を止めることができると確信しました。私たちはこのことにコミットします。私たちの出来るあらゆることをすることをお約束します」(会場大きな拍手)

photo185.jpg
会議参加者でイスラエル/パレスチナ代表のガーション・バスキンさん

関連記事
ネパールでも創設された「平和省」ってなに?
http://www.news.janjan.jp/world/0709/0709262994/1.php
ブッシュ大統領を倒す男
http://www.news.janjan.jp/government/0309/0309186650/1.php

関連サイト
平和省プロジェクト
http://ministryofpeace.jp/index.html
グローバル・アライアンス
http://www.mfp-dop.org/

サイト内検索
カテゴリ
お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。